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フィレンツェ滞在日午後は、ご存じ、キャンティ(Chianti)のワイナリーへ。
Chianti wineryChianti view
フィレンツェ市街からバスで約1時間弱の丘陵地帯にある、Castello Del Trebbioを見学しました。
Castelloはイタリア語で「城(Castle)」なので、「トレッビオ城」という名のワイナリー。
1184年にパッツィ家によって建造された古城をワイナリーとしていることからとそう名乗っています。

パッツィ家といってもピンとこない人が多いかもしれませんが、イタリア史上では有名なようです。
中世のフィレンツェで主に金融業を生業とし、かのメディチ家と激しく対立していた一族で、「パッツィの陰謀(Congiura dei Pazzi)」と呼ばれる事件を起こしたことで知られます。
この事件でパッツィ家は、メディチ家最盛期の当主・ロレンツォ(Lorenzo de' Medici)とその弟ジュリアーノ(Giuliano de' Medici)の殺害を企て、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)で、弟ジュリアーニの殺害には成功するものの、ロレンツォを取り逃します。
市民の支持を得られなかったパッツィ家は、逆にロレンツォの逆襲により、一族郎党皆殺しの憂き目に遭うこととなります。

トレッビオ城もメディチ家からの追及対象となりましたが、古城には未だパッツィ家紋章の石細工が残されています。
これは石細工の作者が有名な彫刻家(名前は忘れてしまいましたが、ミケランジェロ?)の手によるものだからだそうで、ルネサンスの庇護者だったメディチ家を象徴するエピソードですね。
Castello1.jpgCastello2.jpg
現在はワイナリーを営む一家の居宅兼ワイナリーとなった古城ですが、とある資産家が新妻へのプレゼントとして購入したのがこの地に根を下ろすきっかけとなったのだとか。
この夫妻が列車でお互いを見初めた時、夫60歳、妻20歳の時でした…、なんだか稀有なケースですね…。
あと、居宅内を案内してもらいましたが、リビングルームに何故か雛人形が。

そして地下のワイン樽の並ぶ部屋へ、ひんやりとした空気が心地いい。
winery1.jpgwinery2.jpg
このワイナリーではヴァージンオリーブオイルも生産しており、ワイン(Ciantiは赤ワインだけ)とオリーブオイルの製法や特徴について説明を受けながら、地下迷宮のようなワイナリーを見学して回ります。
見学後は、テイスティング。
2007年産の若い赤と、2004年産の赤"Rufina"。
価格だけで言えば、比較的手頃と言えるChiantiですが、1994年にイタリアワイン最高位にあたるD.O.C.G(Denominazione di Origine Controllata e Garantita 保証付統制原産地呼称)に認定されている高質ワイン。
こうやって飲み比べてみると、確かに香り・色・味は全然違います。
多少なりともワインのことも分かってきたのだろうか…。

やはり百聞は一見にしかず。
ワイナリーを実際に訪れてみると、ワインに対する思い入れが出てきますね。
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この記事のURL | 2009.02.14(Sat)23:59 | Travel | Comment : 00 | Trackback : 00 | 


 
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