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褐炭。
あまり馴染みのない単語かもしれませんが、石炭の一種です。
Wikipediaの説明を引用すると、

褐炭(Lignite、brown coal)とは石炭の中でも石炭化度が低く、水分や不純物の多い、最も低品位なものを指す。
褐炭は輸送効率とエネルギー効率の悪さから、高品位炭に比べ世界市場での取引は少ない。また露天掘りのため自然環境を破壊すること、無煙炭を燃やす工場や発電所に比べ褐炭を燃やす施設の二酸化炭素排出量(特に、地中や水中への炭素隔離を行わない場合)や煤煙が多いことから、環境負荷が大きい褐炭の使用は欧州などで政治的な問題となっている。


このように、評判のよくない褐炭ですが、埋蔵石炭資源のうち非常に大きな割合(2割~5割)を占めると言われている為、枯渇が懸念される瀝青炭(一般に石炭と呼称されているもの)の代替品として、その有効かつクリーンな利用が課題となっていました。
昨年暮れ、神戸製鋼が経産省の支援のもと、褐炭等の低質炭の改質化実証プラントをインドネシアで稼働開始した、と発表したのを覚えている方もいるかもしれません。
(技術については神戸製鋼技報 Vol.53 (2003) および Vol.56 (2006) を参照)

ここで、低質炭を高質炭に改質したとしても、石炭は石炭ではないか、という声は出そうですね。
二酸化炭素削減が声高に叫ばれている中、石炭は常に悪者扱いされてきました。
確かに環境省が発表している「温室効果ガス排出量の算定方法」によれば、二酸化炭素排出係数は以下の通りです。

一般炭 … 単位発熱量:26.6 GJ/t、 排出係数:0.0247 tC/GJ
原油 … 単位発熱量:38.2 GJ/kl、排出係数:0.0187 tC/GJ
液化天然ガス … 単位発熱量:54.5 GJ/t、排出係数:0.0135 tC/GJ
※ GJ:ギガジュール、tC:炭素換算量(二酸化炭素内の炭素分の質量)

事実として、石炭が炭素分をより多く排出することは間違いありません。
しかし、実際問題として、あらゆるエネルギーは有限であり、また、石炭が比較的埋蔵量(褐炭含め)に余裕があり、また安価である、ということもまた事実なのです。
発展途上国においては、より多くの安価なエネルギーを得る為、今なお石炭火力発電所の建設が進められています。
従って、石炭は悪、撲滅すべし、ということにはなり得ません。

三菱重工業等のプラントメーカーでは、石炭をガス化させることで発電効率を高め、結果として二酸化炭素排出量を抑える技術、石炭ガス化複合発電(IGCC)、の開発を進めています。
(技術については、三菱重工技報 Vol.45 (2008) を参照)
また、日経新聞が報じたところでは、褐炭から代替天然ガスを作りだす技術の開発に乗り出す、とのことです。
この技術が既に研究開発が進められているガス化技術とどのように異なるのかは分かりませんが、国家ぐるみで取り組みが進んでいるというのは評価できることですね。

日本発の技術革新によって、石炭の利用可能量が上増しされ、それらが有効かつクリーンに活用されることで、エネルギー面で持続可能な発展が達成されれば、と思います。
うん、やはり先日のエントリーで言及した授業(Sustainable Development)ではこういう現実的な話の方が地に足が着いていて良かったはず・・・、なんて今さらですが。
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この記事のURL | 2009.05.04(Mon)11:03 | Others | Comment : 00 | Trackback : 00 | 


 
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